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TW3のPC、ヒィト(c06785)のメモ置き場です。
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折角クロシェットと行ったのに、描写なしで悲しかったから……自分達だけのリプレイ、書いちゃった。
マスターさんじゃないから文章もマスタリングもすっごく下手なんだけど、
少しでも思い出に残るものにしたいなって……
でも、心だけは篭ってるから…!変なとことかは見逃してもらえると嬉しい、な;


<裏・滴の花狩り>

●滴の陰
  陽が零した光を吸収して輝きを増す透明な滴花の色彩に、何時か何処かで見たような懐かしさと高揚感を覚えながら、クロシェットは小路を歩くかのように軽い足取りで枝の先へと進んでいく。
 上から覗く花は深く甘い紅茶の色、左下の葉の陰には古を秘める琥珀の花……似たような色合いでもまた微妙に深みが違い、一つとして同じものはなく魅惑的。されど摘むならこれと決めたものを。心に響く花を求め、更に奥へ、奥へ。
 ふと、何かに気付いたように振り向く。
 後方には慎重な足取りでクロシェットを追うヒィトの姿。
 僕も自分の手で摘むんだと決意したところまでは良かったが、気の遠くなるような長い時を生きた巨大樹は天まで届くかと思わせる程に高く一歩を踏み出すのにもかなりの勇気を必要とさせた。ゆっくりと一足ずつ進めるヒィトの顔は真剣そのもの。だけどそれが微笑ましくて、クロシェットは緩む頬を隠しながら彼が追いつくのを待った。
 やっとのことで友人の元に辿り着き、安心した様子で顔を上げたヒィトは……漸く、梢に咲く幾つもの煌きに気が付いた。
「これが滴の花!?す……すごい、綺麗っ!」
「あぁ。本当に、綺麗だな」
 いつの間にか自分達を取り巻いていた神秘の花に感嘆の息を漏らし魅入るヒィトを見ていると、クロシェットも誘って良かったと心が温かくなる。
 そして徐に、ヒィトの髪に手を伸ばす。
「うんうん、よく似合ってるぞー♪」
「うー……またー……」
 淡い飴色の髪に可愛らしく咲いたのは、いつの間にか手中に収めていた琥珀色の花。
 頬をぷくっと膨らませ。
 背伸びしたヒィトが、次に取った行動は……
「……って、やり返された!?」
 小さな手を退ければ、クロシェットの髪にも凛と咲き誇る透明な花。
 予想外の反撃に顔を赤くして慌てる少女を見て、少年は満足そうに笑い胸を張るのだった。
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プロフィール
HN:
ヒィト
性別:
非公開
自己紹介:
ヒィト・クラネス(c06785)
■ソードハープのデモニスタ
■年 齢:10歳
■性 別:男
■引っ込み思案で自信のない少年。嫌われたくないので、普段は無理して明るく振舞っている。しかしツッコミ体質は素。ギルは精神的な盾の役割。

ギル(ヒィトのぬいぐるみ)
■悪魔っぽい外見
■ブログ内では時折背後的観点で喋り出す
■外見通り言葉遣いは悪い
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